岡崎体育さんの「FRIENDS」は、
♪バンドざまぁみろ
のところだけが注目されているように思います。
もちろん、てっくんのかわいさにも、YouTubeの動画を見た人には心に残っていることでしょう。
でも、もっと歌詩をよく見てみると、こんな楽しい歌なのに、すごく工夫を凝らしていることがわかります。
それはどこで工夫を凝らしているかというと、「割合」の表現の仕方です。
歌の最初からその表現は出てきます。
♪僕たちは二人で一つ
続いて、
♪そして一人で二つ
「二人で一つ」に「一人で二つ」と、ここでは割合の表現を具体的な人数と個数の数で表現しています。
それも、これから割合の表現に気をつけてくださいよと言うような感じ。
まるで聴く人に予行演習をさせるように、「二人で一つ」と「一人で二つ」と同じような言い方で、全然意味が違う表現を持ってきています。
しかし、次に出てくる割合の表現はもっと違います。
CDを出して80万円の利益が入った時にどうなるかと、てっくんが説明をする場面です。
「80万円は君のものさ!でももし4人組のバンドだったら?」
♪4分の1?
「何人」とか「いくつ」とか、整数で表現できる数字から飛躍させ、1より小さい割合に突入させます。
そして矢継ぎ早に出るてっくんの説明には、同じことを言っているのに、表現を変えています。
「でも4人組のバンドだったら?」
♪4分割
その後はまた割合の表現を変えています。
「うわぁ、かたや僕は
♪100パーセント!
「何分の何」に「何分割」に「何バーセント」。
全部表現が違います。
そして、最後には、てっくんがメンバー入りを望んだ時にいう最後の台詞は、数字が全く出てこない表現で締めています。
「いや、いいや。収入とか
♪半分
になっちゃうし」
●
怖ろしいです、岡崎体育さんの歌詩へのこだわり。
割合の言い方で同じ表現が一つもありません。
♪二人で一つ
♪そして一人で二つ
♪4分の1?
♪4分割
♪100パーセント!
♪半分
こんなかわいさと狂気を宿らせている歌なのに、この表現の懲りよう。
なぜ、岡崎体育さんの歌はやみつきになるのか。
それは、同じ表現を何回も繰り返すと退屈してしまう時には、わざと表現を変えて退屈しないようにしているからじゃないでしょうか?
それはたぶんライブ活動で手に入れたものに違いない、と推測します。
一瞬一瞬で退屈そうな顔をしているかどうかを、ずっと見続けて、今に至っているのではないでしょうか?
「Explain」もそうですし、「Voice Of Heart」もそう。
「一秒たりとも退屈させない」
「メッセージ性」がないと歌いながらも、それが岡崎体育さんのメッセージなんじゃないかと思う、6月7日(火)の夜でした。